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【最新版】2024年(2025年度入試)都立高校入試英語大問2~大問4の傾向と対策

都立高校入試共通問題対策

2023.05.01

都立高校入試英語大問2~大問4の傾向と対策

この記事はこんな方にオススメ!

  • 都立高校入試の英語共通問題で高得点が取りたい。
  • 都立高校入試の英語共通問題が苦手。
  • 都立高校入試英語共通問題の勉強法やテクニックが知りたい。

 

都立高校入試英語大問2~大問4の概要

付箋にenglishの文字

都立高校入試英語の共通問題では、大問1で10分間・20点分のリスニングが出題されます。

したがって、残りの40分間・80点分が大問2~大問4の時間と配点になります。そのうち12点は英作文となっていますので読解の配点は68点となります。この68点分の読解問題はすべて記号問題で、1問4点の問題が17問です。

以上を踏まえると、40分間で英作文を1つ書いたうえで17問の読解問題に答えなければいけないということになります。時間が非常にタイトな試験であるといえます。したがいまして、出題パターンに慣れておいて手際よく問題を解けるようになっておく必要があります。この記事では、設問ごとの出題内容や短時間で正解するためのテクニックを紹介します。是非最後まで読んでいただき、今後の都立高校入試対策に役立ててください。

大問2

大問2は

  • 読解問題が3問
  • 英作文が1問

で成り立っており、24点分の問題となっています。

大問3や大問4の文章に比べると与えられる英文が短いので、あまり時間をかけずに解いていきたいですね。

問1・問2の内容

問1、問2は

  • 2名の会話文読解
  • 図、表、グラフが与えられており非常に重要な役割を果たす
  • 問1は誰もが絶対に落とせない難易度
  • 問2は正答率が問1に比べると低めであり警戒が必要

となっています。

与えられる図・表・グラフの種類によって文章中から読み取るべき情報が変わってきます。例えば、

  • 棒グラフ:数値の大小関係⇒than, the most ,the lowestなどの語句が重要
  • スケジュール表:曜日、日付、時間帯ごとの登場人物の予定の有無が重要、家から会場への移動時間を考慮しなければならない問題もある、どのような活動をしたいのかという、内容面での希望を読み取る問題もある
  • 地図:所要時間や位置関係⇒the fastest, the nearest,
  • 料金表:年齢や利用するサービスごとに料金が異なる⇒どんな年齢の人が何人でどのサービスを利用するのかを読み取る必要がある

といったことが言えます。

問3(1)の内容

問3(1)では、Eメールを読みその内容と合っている英文を4つの選択肢の中から選ぶ問題が出題されます。問1・問2と同じかさらに短い文章となっていますが、会話文でないため問1や問2より読みづらいと感じる人が多いかもしれません。文章の内容を隅から隅まで理解できなくても正解できる問題のため、文章よりは選択肢の文の意味をすべて正確に理解できるかどうかというところから勉強や対策を開始するのが良いです。

問3(2)の内容

問3(2)は英作文です。12点分の出題となります。大問3・大問4が控えていますので、ここであまり時間をかけたくありません。

大問2~大問4が40分間で80点分のテストであることを考えると1分で2点とるテストだといえます。すると、英作文にかけてよい時間は最大で6分ということになります。

長くても5~6分で書けるよう練習しておきましょう。逆に言えば、7分以上かかってしまう場合は英作文をとばして大問3・大問4を先に解いた方が良いということになります。英作文に慣れないうちにVもぎやWもぎなどの模試を受けることになってしまった場合は、この所要時間を判断の目安にして英作文を先に解くか大問3・大問4を解いた後に解くかを決めると良いかと思います。

英作文についての最大の特徴は

  • 3文で書けという指定がある

ということです。

ですので、

  • 1文目:現時点での結論
  • 2文目:そう思った理由
  • 3文目:これからどうしていきたいか

など自分の3つの文のパターンを確立しておくと素早く書きやすいです。

また、過去の出題テーマで3文の英作文を書く練習をしておくと良いです。参考までに、過去の出題テーマを紹介しておきます。

  • 街に公園があることのメリット
  • 誰かのために良いことをした経験
  • 環境にやさしい生活をするためにできること
  • やり始めたこと
  • 楽しく勉強していること
  • 英語を使う機会を増やすための計画
  • 外国から日本に来た人に日本で楽しんでほしいこと

といったテーマが出題されています。

都立高校入試英語大問2のテクニック4選

①問1、問2では文章より先に図・表・グラフに目を通す

先ほどお伝えした通り、問1・問2では図・表・グラフに載っている情報が非常に重要になります。また、その種類や書いてある内容によって文章から読み取るべき情報も変わってきます。したがって、文章より先に図・表・グラフに目を通すようにしてください。

 

②問3では文章より先に選択肢に目を通す

問3は文章の内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。したがって、先に4つの選択肢に目を通しておいて、それらのうちどれが本文の内容と一致するのかを確認しながら読むと時間の短縮になり正解を選びやすくなります。

③汎用性の高い表現を覚えておく

様々なテーマで使える便利な表現をどんどん覚えていきましょう。代表的なものを紹介しておきます。

  • It is because~:それは、~だからです。(2文目に用いて、1文目の内容の理由を説明する)
  • It is 評価/難易度 for 人 to 動詞:人にとって、~するのは良い/悪い/簡単/難しい

   とても便利な表現なので、是非使ってみてください。

 

④英作文に書く内容はウソで良い

英作文のテーマは、「あなたが~していること」であることが多いです。ここでは、あなたが本当に「~していること」よりも英語で書きやすい内容を優先して書いてください。内容はウソで構いません。

大問3

大問3は会話文の読解問題が7問あり、1問4点で28点分となっています。同じ会話文でも大問1の問1・問2よりかなり長くなっています。

出題内容

大問3の特徴は、

  • 4名の人物の会話文
  • 傍線が引かれていて、その箇所の内容や理由を答える問題が多い

といったものです。この後、「テクニック」でも紹介するとおり、傍線の直前を読めば正解できる問題が多いです。が、練習のときは最初から最後まで丁寧に読む練習もしておきましょう。

都立高校入試英語大問3のテクニック3選

①傍線が返答である場合、どのような質問・提案に対する提案であるのかをチェックする

 

②代名詞や指示語は必ず具体化する

代名詞や指示語(that,them,oneなど)を具体化するときは直前の内容を確認しましょう。

 

③問7では、日記を書いた人物が「I」である⇒Iが主語の文があれば、会話文中からその人物の発言を探す

これら3つを意識しながら会話文全体を読み問題を解く練習をしてください。

大問4

大問4は物語文の読解問題です。1問4点の問題が7問あります。

問1の内容

問1は傍線部の内容(のうち指示語など)を具体化する問題です。これは大問3の多くの問題と同じ形式です。したがって、大問3と同じ対策・テクニックが通用します。傍線部の直前を読んで答えれば大丈夫です。

問2の内容

問2は4つの文を本文の内容の流れに沿って並べ替える問題です。物語のストーリー展開に沿って選択肢を並べ替えていきましょう。その際に活用してほしいテクニックは後程紹介します。

問3の内容

問3では本文の内容と合うような選択肢を選びます。傍線などが引かれていないので、本文のどの箇所を参照すればよいかわかりません。長い文章の中から自分で探す必要があります。したがって、選択肢の内容から物語のどのあたりの話なのかをある程度絞って探せるようになっておく必要があります。そのためのテクニックも後ほど紹介します。

問4の内容

問4は英語の質問に合う選択肢を選ぶ問題です。これも問3と同様、傍線などが引かれていないので文章中のどこを参考にすればよいのかが難しくなっています。問3と同様、この後紹介するテクニックを活用して解いてみてください。

都立高校入試英語大問4のテクニック2選

①問2の選択肢は本文より先に目を通しておく

問2で与えられる選択肢は、すべて本文中で発生する出来事です。ウソの情報はありません。したがって、ここを先に読んでおくことでどのような物語なのかを知ることができます。また、選択肢と同じ文や展開が出てきたら印をつけて問2を解決することもできます。

 

②段落ごとに「いつ」「どこで」と登場人物を整理して読む

段落ごとにこれらの情報を整理しておくことで、問3・問4の設問中に書いてある「時間」「場所」「人物」といった情報からどの段落に書いてある話なのかを判断することができます。その際、

  • 各段落の冒頭に「時間」「場所」の情報があることがほとんど
  • 一部の段落にしか登場しない人物がいる(主に主人公の家族)
  • 「after+出来事」「at+場所」「in+場所」「on+曜日」といった表現に注目する

といったことを意識すると非常に便利です。

都立高校入試英語大問2~大問4対策の教材6選

都立高校入試の英語大問2〜4の対策にオススメの参考書を6つご紹介いたします!

1『中学版システム英単語<改訂版>

システム英単語中学版

まずは単語力強化のための教材です。中学生向けの単語帳には様々なものがありますが、私がこちらをお勧めする理由は例文の存在にあります。都立高校入試の英語には英作文があるため、例文を暗記することが非常に重要となります。したがって、単語のリストを覚えていく単語帳ではなく例文を覚えていく単語帳の方が良いと考えています。

2『やさしい中学英語 改訂版』

やさしい中学英語

こちらは英文法を学ぶための教材です。説明が非常に丁寧でわかりやすいです。練習問題も用意されていますので、理解度を確認することもできます。中学英語は丸暗記することが主になってしまいがちですが、この本を活用して理解しながら学習を進めていってください。

3『英文読解の名人』『長文読解の達人』

英文読解の名人長文読解の達人

この2冊は同じシリーズのもので、前者では指示語の具体化を練習することができます。後者では長い文章を読む際に気を付けてほしいことなどを練習することができます。市販されていない教材ですので、通っている塾を通して入手する等の必要があるのですが非常にお勧めの教材となっています。

4『高校入試対策 英語ビジュアル読解』

英語ビジュアル読解

大問2の問1・問2対策にうってつけの教材です。ただし、こちらも市販されている教材ではないため通っている塾を通して注文するなどの方法で入手する必要があります。

5『ここからはじめる英語長文読解 ホップ・ステップ・ジャンプ』

ここからはじめる英語長文読解 ホップ・ステップ・ジャンプ

「まだ中1・中2だけど英語の文章を読む練習をしたい!」という人に最適なのがこの教材です。ホップ⇒ステップ⇒ジャンプの順に英文に使われている文法事項が「中1範囲」⇒「中2範囲」⇒「中3範囲」となっているので中1生・中2生も安心して長文読解の演習を始めることができます。こちらも市販されていない教材なので塾を通して入手してください。

6『高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版』

高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版

③~⑤まで市販されていない教材を紹介してしまいましたので、最後に市販されている教材の中でおすすめの長文読解演習教材を紹介しておきます。こちらは「ステップ1」「ステップ2」「ステップ3」と英文の長さや難易度が徐々に上がる構成になっているため自分のレベルに合わせて使いやすい教材となっています。

 

以上が都立高校入試英語大問2~大問4の対策です。

対策にご活用いただければ幸いです。

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