Column
都立城東高校推薦入試作文解説・平成31年度(2019年度)
都立高校別対策
2025.08.09

言葉は、私たちが自分の考えや感情を他者に伝えるために欠かせない道具です。
新しい言葉を身に付けることで、私たちはそれまで見えていなかった新しい世界に触れ、視野を広げることができます。
これは外国語や専門用語だけでなく、日常生活で使うさまざまな表現についても言えることです。
城東高校がこのテーマを出題した目的は、受験生が自分自身の経験をもとに、言葉を学ぶことでどのように視野が広がったかを具体的に伝えられるかどうかを評価することにあります。
この記事では、新しい言葉を通じて自分の世界を広げることの意味や、その経験をどのように作文にまとめるべきかを解説していきます。
ぜひ、自分自身の体験を具体的に振り返りながら、言葉が持つ可能性について深く考えてみましょう。
目次
問題の構成と出題のねらい
平成31年度の城東高校推薦入試作文では、「新しい言葉を身に付ければ付けるほど、自分の世界が広がる」というテーマについて、自分自身の経験を踏まえて考えを述べることが求められました。
問題の構成は、次の3つのポイントでまとめられます。
- 新しい言葉を学んだ自分自身の具体的な経験を書くこと
- その経験を通して、自分の世界がどのように広がったかを示すこと
- そこから得られた自分なりの考えを明確に伝えること
この出題のねらいは、受験生が自分自身の経験を客観的に振り返り、新しい言葉の習得によって得られた成長や変化を具体的に説明できるかを確認することです。
城東高校は、この作文課題を通して、言葉を主体的に学ぶことが自分の可能性を広げることに繋がるという考えを受験生自身が理解し、その体験を分かりやすく整理して表現できる力を評価しようとしています。
さらに、自分の経験から学んだことを説得力をもって伝えるための具体的な表現力も求めています。
つまり、この作文は自分自身の経験に基づいて、「言葉」を通じた自分の成長を深く考え、それを的確に伝える力を問う問題であると言えます。
作文で求められる力と重要な3つのポイント
城東高校推薦入試作文(平成31年度)では、「新しい言葉を学ぶことで自分の世界が広がる」というテーマを自分自身の経験を通じて具体的に表現する力が求められます。
ここでは、特に重視すべき3つのポイントを紹介します。
① 具体的な体験を示す力(具体性)
自分が新しい言葉を学んだ経験を具体的に描くことが重要です。
いつ、どのような場面で、どんな言葉を学んだのかを具体的に書くことで、読み手が理解しやすくなります。
② 言葉の習得による世界の広がりを説明する力(論理性)
新しい言葉を知ったことで、自分の視野や考え方がどのように変化・成長したのかを具体的に示します。
単に言葉を覚えたことを伝えるだけでなく、それによって何がどう広がったのか、論理的に整理して説明しましょう。
③ 自分なりの考えをまとめる力(表現力)
最後に、自分がその経験から何を学び、どう考えたのかを明確に述べることが必要です。
自分の考えや感情を適切な言葉で伝え、読み手に納得感を与える表現力が求められます。
これらの3つのポイントを押さえることで、城東高校が評価したい具体的な経験の記述力、論理的な思考力、そして説得力ある表現力をしっかりとアピールできる作文を仕上げることができます。
構成のポイントと書き方の流れ
城東高校推薦入試作文(平成31年度)では、新しい言葉を通じて自分の世界が広がった経験を伝えるために、以下のような構成を意識しましょう。
【序論】テーマの提示と体験の概要(約100~150字)
- はじめに、「新しい言葉を学ぶことで世界が広がる」というテーマを簡潔に示します。
- 自分が選んだ具体的な体験や言葉について、簡単に触れて読者を引き込みます。
【本論①】具体的な体験の説明(約150~200字)
- どのような状況やきっかけで新しい言葉を身に付けたのかを、具体的に描写します。
- 学んだ言葉とその背景を丁寧に書くことで、リアリティが増し、説得力が高まります。
【本論②】自分の世界が広がった具体例(約200~250字)
- 新しい言葉を知ることによって、自分の考えや視野、行動がどのように広がったかを具体的に示します。
- 自分が感じた変化や成長を具体的なエピソードや出来事を交えて説明しましょう。
【結論】経験から得た考えや気づき(約50~100字)
- 自分の経験から得た気づきや、これからの自分の成長にどのように役立つかをまとめます。
- 前向きで主体的なメッセージを込めることで、読み手に良い印象を与えることができます。
以上の構成を明確に意識して書くことで、自分の経験を論理的に整理し、説得力のある作文に仕上げることができます。
実際の作文例
私は中学二年生のとき、初めて「多様性」という言葉を学んだ。それまで私は、自分とは違う価値観や意見を持つ人に出会うと、どうしても否定的に受け止めてしまい、苦手意識を持っていた。しかし、授業で「多様性」とは「人それぞれが異なる考え方や背景を持ち、その違いを認め合うこと」だと教わった時、自分の中で何かが変わった。
実際に、「多様性」という言葉を知ってから、私はクラスメイトとの関わり方が大きく変化した。例えば、文化祭の準備の際に、自分と意見が合わない友人がいた。それまでなら距離を置いてしまったかもしれないが、「これも多様性の一つだ」と考えられるようになったことで、相手の意見を素直に聞けるようになった。その結果、私は友人と協力してお互いの意見を取り入れ、より良い作品を完成させることができた。さらに、意見が違う相手を理解することで、自分自身の考え方も深まり、新たな視点を得ることもできた。
この経験から、私は新しい言葉を学ぶことが、自分の考え方や行動を広げるきっかけになることを強く実感した。言葉一つで、それまで知らなかった世界に気づき、自分自身の視野を広げられることを学んだのだ。
これからの高校生活でも、積極的に新しい言葉を学び続けたいと思う。新しい言葉を通じて自分の視野を広げ、人との関係や自分自身をさらに深く理解していきたいと考えている。(576文字)
まとめ|新しい言葉で自分の可能性を広げよう
新しい言葉を身につけることは、自分の世界を広げ、自分自身の可能性を広げることにつながります。
知らなかった言葉を知ることによって、新しい価値観や視点に出会い、今までとは違った自分を発見することもできるでしょう。
これから高校生活を送る中で、積極的に新しい言葉や表現に触れ、自分の中に取り入れていく姿勢を持ちましょう。
それが、自分自身をさらに成長させ、将来の可能性を広げることにつながります。
言葉を通じて、新しい世界への扉を開いてください。
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