Column
都立晴海総合高校推薦入試作文解説・令和6年度(2024年度)
都立高校別対策
2025.04.14

晴海総合高校の推薦入試では、ただ学力や成績を見るだけでなく、「自分の興味をどれだけ深く考え、行動してきたか」が問われます。
2024年度の作文では、自分の得意な教科・科目について、
- 中学校までにどんな主体的な取り組みをしてきたか
- 晴海総合高校の授業や制度・設備をどう活用して学びを続けたいか
という2つの視点で、自分の考えを具体的に書くことが求められました。
つまり、「〇〇が得意です」と言うだけでは不十分です。
なぜそれに興味を持ち、どう行動し、今後どう活かしたいのかまでを、はっきりと言葉にして伝える必要があります。
この記事では、この作文をどう構成すればよいか、どんな書き方をすれば評価されやすいのかを、例文付きでわかりやすく解説していきます。
自分の強みや思いをしっかり表現できるよう、一緒に準備していきましょう!
問題の構成とねらい
晴海総合高校の推薦入試で出題された作文は、単なる「得意教科についての作文」ではありません。
次のように、2つのポイントに分けて具体的に答えることが求められる問題です。
作文の課題文
あなたが得意な教科・科目を探究するためにこれまで行ってきた主体的な取り組みを具体的に述べなさい。
また、入学後、得意な教科・科目の探究を継続するために、本校の特色ある授業や制度、施設・設備、取り組みなどをどのように活用していきたいか、具体的に述べなさい。(560字~600字)
問題の構成は2つ!
① 中学校までの「主体的な取り組み」
- なぜその教科が得意になったのか
- どんな勉強や工夫をしてきたのか
- 興味を深めるためにどんな行動をしたのか
→ 自分で考えて行動した経験が評価されます。
② 高校での「活用の計画」
- 晴海総合高校にはどんな授業・制度・設備があるか
- それを使ってどんな学びを深めたいか
- 将来どんなことにつなげたいか
→ 学校研究ができているか、目的意識があるかがポイントです。
高校側のねらい
この問題を通して高校側が見たいのは、
- 探究心をもって主体的に学ぶ姿勢
- 晴海総合高校の学びに合っているかどうか
- 自分の興味をどう深めていきたいかという将来のビジョン
この3つです。
だからこそ、「なんとなく得意だから」ではなく、「なぜ?どうして?どう活かす?」を明確にすることが大切です。
作文で求められる力
晴海総合高校の推薦入試作文では、ただ得意な教科について話すだけでは足りません。
評価されるのは、「その教科を深く学ぼうとする姿勢」と、「入学後の学びに対する具体的な計画」です。
この作文で求められている力は、次の3つです。
① 主体性(自分から学びに取り組む力)
「先生に言われたから」ではなく、「自分の興味から進んで学んだこと」を書く必要があります。
例えば、
- 本やインターネットで自分から調べたこと
- 自分で問題集に取り組んだこと
- 好きなテーマをノートにまとめた経験 など
小さなことでもいいので、自分で動いた経験を具体的に書きましょう。
② 探究心(もっと学びたいという意欲)
「得意=テストの点が良い」だけで終わらせず、「もっと深く知りたい」「将来にもつなげたい」という思いを伝えることが大切です。
入試では、学びに対する前向きな気持ちが伝わるかどうかも見られています。
③ 計画性(高校での学びにどう活かすか)
晴海総合高校の特色(例:選択科目が豊富、課題研究ができる、設備が整っているなど)を活かして、
- どの授業を受けたいか
- どんな施設を使って学びたいか
- 将来どんなことに結びつけたいか
を自分の言葉で具体的に書くことが評価につながります。
構成のポイントと書き方の流れ
晴海総合高校の作文は「得意教科の探究と、それを高校でどう活かすか」をテーマにしています。
600字以内におさめるためには、内容をしっかり整理して、段落ごとに書く内容を明確にすることが大切です。
以下の4つの流れで構成すると、バランスの良い作文になります。
① 導入(全体のテーマの提示)
まずは自分が得意な教科・科目を明確にし、なぜその教科に興味を持ったのかを書きます。
例:「私は中学校で英語に強く関心を持ちました。理由は…」
② 中学校での主体的な取り組み(過去の行動)
その教科を深めるために自分がどんな行動をしたか、具体的に書きます。
例
- 英語のニュースを自分で読んでノートにまとめた
- 数学の応用問題に挑戦した
- 理科の実験動画を見て、自分で再現しようとした
など、「自分で工夫したこと」が評価されます。
③ 高校での活用計画(未来のビジョン)
晴海総合高校の特色を取り入れながら、自分の学びをどう発展させたいかを書きます。
例
- 選択授業で〇〇を学びたい
- 情報室や探究スペースを活用して、調べ学習を続けたい
- 課題研究で〇〇について調べ、将来の進路につなげたい
ここでは、学校の具体的な制度や施設を調べて書くことが大切です。
④ まとめ(意欲・決意を伝える)
最後は、高校生活での目標や決意を簡潔にまとめて締めくくります。
例
「晴海総合高校で、自分の興味をさらに深め、将来の夢につなげていきたいです。」
構成まとめ表
パート | 内容 | 目安文字数 |
---|---|---|
導入 | 教科と興味を持った理由 | 約100字 |
本文① | 中学での取り組み | 約200字 |
本文② | 高校での活用 | 約200〜220字 |
まとめ | 意欲・将来への思い | 約80〜100字 |
実際の作文例
私は理科、とくに生物分野に強い関心があります。生き物の体の仕組みや、環境とのつながりを学ぶことに面白さを感じ、小学生のころから図鑑を読むのが好きでした。中学校に入ってからは、生物の授業がより詳しくなり、学べば学ぶほどさらに興味が深まりました。とくに、教科書に書かれていない知識を知ったときに、「もっと調べてみたい」と思う気持ちが強くなりました。私はこの興味を自分なりに広げるために、授業で扱った内容に関連するテーマを自分で調べるようにしてきました。たとえば、教科書で「光合成」について学んだ後には、実際に家庭菜園で植物の成長を観察し、日照時間や水の量の違いによる変化をノートにまとめました。また、理科系の読み物や動画を見て、新しい知識を自分のノートに記録し、友人に説明することで理解を深める工夫もしています。
晴海総合高校には、課題研究や選択授業など、興味に合わせて学びを深められる環境が整っていると知りました。私は将来、環境問題や生物の保全に関わる仕事に就きたいという夢があります。そのために、理科を軸にした探究活動を続けたいと考えています。理科室や情報室などの施設を活用してデータを集め、実験や調べ学習に取り組み、発表を通して表現力も高めたいです。私は晴海総合高校で、自分の「理科が好き」という気持ちをさらに広げ、将来の進路につながる学びを主体的に続けていきたいと思っています。(593文字)
まとめ
晴海総合高校の推薦入試作文では、「自分の得意な教科をどのように探究してきたか」、そして「高校に入ってからどう発展させていきたいか」という学ぶ姿勢と計画性が重視されます。
ただ「得意です」と言うだけではなく、
- どんなことに興味をもち
- それを深めるためにどんな行動をしてきたのか
- 晴海総合高校のどんな授業や設備を活用したいのか
という具体的な内容を、自分の言葉でしっかり伝えることが合格へのカギになります。
また、学校研究がきちんとできているかも見られるポイントです。
「課題研究」や「選択授業」、「施設や制度」など晴海総合高校ならではの学びにふれながら、自分が成長する姿をイメージして書くことが大切です。
探究心と行動力を作文でしっかり表現し、あなたの「学びたい!」という思いを、晴海総合高校に伝えましょう!
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