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令和6年度(2024年度) 都立江戸川高校 推薦入試作文 解説
都立高校別対策
2025.04.02

この記事では、令和6年度 東京都立江戸川高校の推薦入試で出題された作文課題について解説します。
江戸川高校の推薦入試では、「今の社会で起きている問題」について自分の考えを伝える力が求められます。
今回の作文テーマは、「インターネットの普及やコロナの影響で、対面でのコミュニケーションが苦手な若者が増えている」という現代的な話題です。
この記事では、この作文テーマの読み解き方から、構成のポイント、実際の作文例まで、合格につながる書き方をわかりやすく解説します。
ぜひ一緒に、自分の思いを伝える力を伸ばしていきましょう!
目次
作文課題のテーマを読み解こう
この課題文では、「最近、インターネットの普及や新型コロナウイルス感染症の影響で、対面でのコミュニケーションが苦手な若者が増えている」と指摘されています。
まず注目すべきポイントは、大きく2つあります。
①「あなたはどう考えるか?」という問い
これは、社会の変化に対して自分の考えを持っているかどうかを問う部分です。
単なる賛成・反対ではなく、「なぜそう思うのか?」という理由や、実際に自分が感じた体験をもとに述べることが大切です。
②「高校入学後、どう生活していきたいか?」という問い
この部分では、ただの意見で終わらず、自分の考えを高校生活にどう活かすかまで書く必要があります。
高校での行動や成長を目指す姿勢が見られているということです。
出題の背景とねらい
この作文のテーマは、ただの「コミュニケーション」についての話ではありません。
背景には、今の社会や若者をとりまく状況が大きく関係しています。
たとえば、コロナ禍で人と会う機会が減ったり、スマホやSNSの利用が当たり前になったことで、人と直接会って話す力が弱くなっているとも言われています。
そんな中で、これからの高校生活では「人とどう関わっていくか」がとても大切になってきます。
高校側がこの作文で見たいポイント
- コミュニケーションの大切さをどう考えているか→ 社会で必要な力に対して、どんな考えを持っているか
- 高校でどんな人間関係を築こうとしているか→ 友だちや先生との関わりをどうしていきたいか
- 自分の考えをきちんと表現できるか→ 思っていることをわかりやすく書く力も評価対象
自分の考えをどう書く?構成のポイント
作文を書くときに一番大切なのは、自分の考えをわかりやすく伝えることです。
そのためには、書く内容を4つのパートに分けて、順番に組み立てるのがコツです。
① 問題提起(テーマの言い換え)
まずは、課題文の内容を自分の言葉で言い換えます。
例:「最近、対面でのコミュニケーションを苦手と感じる若者が増えていると聞きます。」
この部分では、作文のテーマを読んで「私はこの話題について今から書きますよ」と読者に伝える役割があります。
② 自分の意見(立場を明確に)
次に、「自分はどう思うか」をはっきり書きましょう。
賛成か反対かをはっきりさせて、その理由や体験をくわえると説得力が出ます。
例:「私もコロナ禍で人と話す機会が減り、少し話しづらくなったと感じます。」
ここでは、自分の体験や気持ちを入れると、読み手に共感してもらいやすくなります。
③ 解決策・考えの広がり
次に、「その問題をどうしたらよいか?」という自分なりの考えを書きます。
例:「話すことに慣れるには、少しずつでも人と関わる機会を増やすことが大切だと思います。」
この部分では、「だから私はこう考える」と前向きな姿勢を見せることがポイントです。
④ 高校生活へのつなげ方
最後に、自分の考えを高校生活にどう活かすかを具体的に書きます。
入学後のイメージをしっかり持っていることを伝えるチャンスです。
例:「私は高校に入ったら、部活動や行事を通じて、積極的に人と関わっていきたいです。」
ここで、どんな行動をしたいのか、どう成長したいのかを書けると、とても良い印象になります。
実際の作文例(501字~600字)
最近、インターネットの発達や新型コロナウイルスの影響により、対面でのコミュニケーションを苦手と感じる若者が増えていると言われています。私も中学校でリモート授業を経験し、人と直接話す機会が減ったことで、友人との距離を感じたり、話すことへの不安を覚えたりするようになりました。しかし、人と顔を合わせて会話をすることには、表情や声のトーン、身ぶり手ぶりなどから相手の気持ちを感じ取ることができるという、画面越しでは得られない大切な意味があると思います。
そのため、私は積極的に人と関わることが大切だと考えています。最初は緊張して言葉が出てこなかったり、うまく伝えられなかったりするかもしれませんが、少しずつでも経験を重ねることで、自然に話せるようになっていくはずです。例えば、休み時間に自分から声をかけてみたり、班活動で自分の意見を言ってみたりすることで、少しずつ自信がついてくると思います。高校に入学したら、部活動やクラスの活動、学校行事などに積極的に参加し、多くの人と関わることに挑戦したいです。そして、ただ仲良くなるだけでなく、相手の考えをしっかり聞き、自分の意見も落ち着いて伝えられるような人になりたいと考えています。そのためにも、まずは自分から声をかける勇気を持ち、人とのつながりを大切にしながら、高校生活を前向きに楽しんでいきたいです。(573文字)
高校生活へのつなげ方がカギ!
江戸川高校の推薦入試で評価される作文では、「自分の意見」だけで終わらせず、それを高校生活にどうつなげるかをしっかり書くことがとても大切です。
たとえば、「人と関わることに不安がある」という自分の現状を正直に伝えることは悪いことではありません。
むしろ、そこから「だからこそ、もっと積極的に関わっていきたい」といった前向きな姿勢を見せることで、強い意欲が伝わります。
高校生活の場面をイメージして書こう
作文の中で「高校での自分の行動」を具体的に書くと、より現実的で説得力のある内容になります。
例えば…
- 「部活動に入って、仲間と協力しながら目標に向かいたい」
- 「学校行事では実行委員に立候補して、人と関わる機会を増やしたい」
- 「日々の授業やグループ活動を通して、意見を言うことに挑戦したい」
このように、自分の考えや課題を「高校生活の中でどう行動に移すか」まで表現できれば、作文の完成度はぐっと上がります。
まとめ|自分の考えと成長したい気持ちをしっかり伝えよう!
江戸川高校の推薦入試で出題された作文は、「今の社会で起きている変化」に対して、自分がどう考え、どう行動したいかを問うものでした。
インターネットの普及やコロナの影響で、対面でのコミュニケーションが苦手になっているという話題は、身近に感じる中学生も多いと思います。
だからこそ、自分の経験や気持ちに正直になりながら、「だからこうしたい」という前向きな姿勢を伝えることが大切です。
作文を書くときには、
- テーマに対する自分の立場をはっきりさせること
- その理由や体験を具体的に書くこと
- 高校生活でどう活かしたいかをしっかり書くこと
この3つを意識すると、内容のある説得力のある作文になります。
高校生活では、多くの人と出会い、新しいことに挑戦する機会がたくさんあります。
作文を通して、「自分はこんな高校生活を送りたい!」という気持ちを、しっかり言葉にして伝えましょう!
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