Column
都立城東高校推薦入試作文解説・令和2年度(2020年度)
都立高校別対策
2025.07.17

私たちは日々、新しい知識や情報を吸収しています。学校で学ぶこと、家族や友人との会話、テレビやインターネットから得る情報など、生活の中には学ぶ機会が溢れています。
しかし、大切なのはただ吸収するだけでなく、それを実践し、自分自身の力として活かすことです。
城東高校が推薦入試作文でこのテーマを出題した理由は、受験生が日常生活の中でどれだけ主体的に学び、それを具体的な行動に移しているかを知りたいからです。
「知っている」だけでは成長はなく、「やってみる」ことで初めて知識や経験は本物になります。
この作文を通して、「吸収したことをどのように実践しているか」というあなた自身の経験や考えを具体的に伝えられるよう、ポイントを押さえていきましょう。
目次
問題の構成と出題のねらい
令和2年度の城東高校推薦入試作文は、「我々の生活は半分が吸収、もう半分が実践である」というテーマに対して、自分の体験を踏まえながら考えを述べるという構成になっています。
具体的には以下の要素が含まれています。
- 「吸収」と「実践」のバランスをどう捉えるか
- 自分自身の具体的な体験をもとにした説明
- 体験から導き出される自分なりの考えやメッセージ
この作文の出題のねらいは、受験生が日常生活において、知識や経験をただ得るだけではなく、それを実際に行動に移し、試行錯誤を繰り返しながら自分自身の成長につなげているかを確認することです。
城東高校は、このテーマを通じて、受験生が日頃から主体的に学び、その学びをどのように自らの行動や生活に活かしているかを評価したいと考えています。
単に知識を詰め込むだけでなく、自らの手で実際に試し、挑戦し、改善していく力を持っているかどうかが、この作文で問われている重要なポイントです。
作文で求められる力と重要な3つのポイント
城東高校推薦入試作文では、「吸収」と「実践」をテーマに、自分自身の体験を具体的に伝えることが求められています。
特に重視すべき3つのポイントを紹介します。
① 主体的な学びの姿勢
単に与えられた情報を受け取るだけでなく、自ら興味を持ち積極的に吸収しようとする態度が重要です。
「なぜそのことを学ぼうとしたのか」「どのように吸収したのか」など、自分から学びを深めている様子を示しましょう。
② 実践力・行動力
学んだことを実際に行動に移した経験を示す必要があります。
具体的なエピソードを通じて、自分がどのように実践したのか、またその結果どうなったのかを具体的に述べることで、説得力が高まります。
③ 自己分析・自己成長力
自分の体験を客観的に振り返り、「吸収」と「実践」を通じてどのように成長したかを伝える力が求められます。
失敗や成功のエピソードを挙げ、それを通して何を学び、自分がどのように成長したのかを明確に示しましょう。
この3つのポイントを押さえて作文を書くことで、城東高校が求める主体性、行動力、そして自己成長力を的確にアピールできる内容になります。
構成のポイントと書き方の流れ
城東高校推薦入試の作文を分かりやすく効果的にまとめるためには、以下のような構成を意識して書きましょう。
【序論】テーマの提示と体験の概要(約100~150字)
- まず、「吸収と実践」というテーマについて自分の考えを簡潔に示します。
- 自分が取り上げる具体的な体験を簡単に紹介し、なぜその体験を選んだのかも書きましょう。
【本論①】具体的な「吸収」の体験(約150~200字)
- 自分がどのように学びや知識を吸収したのかを具体的に書きます。
- 吸収のきっかけや動機、どのように努力したかを丁寧に描写します。
【本論②】吸収したことの「実践」とその結果(約200~250字)
- 吸収した知識や技能をどのように実践に移したか、具体的な行動を示します。
- 実践した際の成功や失敗、それを通して得た気づきや成長を具体的に述べましょう。
【結論】体験から学んだ自分なりの考え(約50~100字)
- 自分の経験を通じて得た考えやメッセージを整理して、簡潔にまとめます。
- 最後に、今後の自分の生活にどのように活かしていきたいかを書くと、主体性や前向きな姿勢が伝わります。
以上の流れをしっかりと意識しながら書くことで、読み手にとって分かりやすく、自分の考えや成長をアピールできる作文に仕上げることができます。
実際の作文例
私は、中学のサッカー部での経験から「吸収」と「実践」の大切さを学んだ。私は技術的には決してうまい選手ではなく、なかなか試合に出る機会が得られなかった。そんな私にコーチは「上手な人をよく観察し、そのプレーを吸収して、自分でも実践してみなさい」とアドバイスをくれた。
私はそれから、練習の合間や試合中にチームメイトの動きを注意深く見るようになった。シュートの打ち方やパスの出し方、試合中のポジショニングなど、自分との違いを見つけてノートに記録し、何度も頭の中で繰り返して覚えた。そのうえで、自分自身の練習でも意識的に試してみた。初めは思うようにいかず失敗の連続だったが、繰り返し実践するうちに少しずつ成功する場面が増えてきた。やがて私は、試合で出場するチャンスをもらった。練習で吸収した技術を実践しようと積極的にプレーした結果、チームの得点に絡むことができた。その経験は私にとって大きな自信となった。また、試合後には仲間からも「すごく成長したね」と言われ、より一層やる気を高めることができた。
この経験を通して私は、ただ知識を頭に入れるだけでなく、それを実践してこそ自分の力になることを実感した。今後も高校生活で多くのことを吸収し、それをすぐに実践に移すことで、自分をさらに成長させていきたいと思っている。(554文字)
まとめ|学びを活かし、自分の力で未来を切り拓こう
「吸収」と「実践」のサイクルは、自分を成長させるために欠かせない要素です。
どんなに多くの知識や情報を吸収しても、それを実際に活かさなければ、自分自身の力にはなりません。
逆に、得た学びを積極的に実践することで、知識や経験は初めて本当の意味を持つようになります。
これからの高校生活においても、吸収したことを意識的に実践に移していく姿勢を大切にしましょう。
その積み重ねが、あなた自身の未来を力強く切り拓く原動力になるのです。
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